この特有の表現で目の異常を訴える方は、概ね70歳前後以上の高齢者です。
ひょっとすると、この表現は私（院長）がふだん診ている関西だけの表現で、同じ日本でも地方にはない表現、もしくは地方によって異なる表現がなされている症状なのかもしれません。
とにかく眼科の教科書でこの表現を見かけることはなく、日常生活や診察場面のみで表出される症状です。

この症状の原因は、高齢者に多くみられる下記の疾患群が渾然一体となって生じるものと考えます。

 

加齢性眼瞼下垂

結膜弛緩症

流涙症（鼻涙管狭窄症）

ドライアイ

慢性細菌性結膜炎

アレルギー性結膜炎

診察にて一番目立つ所見を中心に点眼処方を行なうことで症状をやわらげます。

しかし、点眼だけでは十分な効果が出ない場合も多く、眼科医泣かせの症状です。

せっかくご来院頂いても、すっきり解決する可能性のやや低い症状ですが、

上記のどれが一番の原因かは判明すると思います。

一度診察を受けてみられてはいかがでしょうか。