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飛蚊症レーザー治療

 硝子体混濁(飛蚊症)の治療

硝子体は、飛蚊症の世界眼の内側を満たす透明なゼリー状の物質です。若い人では、硝子体は透明です。しかし、眼の加齢とともにこの硝子体は変性し、形状を保てなくなり液化します。硝子体が安定していない状態では、コラーゲン線維が崩壊し、互いに結合して塊を形成します。

これらの線維や塊が網膜上に影を落とし、点状、糸状、またはクモの巣状の影として現れます。この状態を、一般に「飛蚊症」と呼んでいます。
「飛蚊症」の多くは加齢により自然発生するものですが、網膜剥離・網膜裂孔・硝子体出血・ぶどう膜炎などの病気が原因の場合もあるため、しっかりとした眼底検査が必要です。

 

ビトレオライシスとはなんですか?

ビトレオライシスとは、飛蚊症による見えにくさを解消する痛みを伴わない施術です。飛蚊症レーザー治療として知られています。
ビトレオライシスの目的は、「目の機能的な改善」を達成することです。つまり、飛蚊症に煩わされない、通常の日常生活を送れるようにすることです。

 

 

ビトレオライシスによってどのような効果がえられますか?

ビトレオライシスでは、ナノ秒パルスのレーザー光を照射して、
硝子体の混濁を蒸散させるとともに、硝子体索を切断します。
このプロセス中に、浮遊物のコラーゲンやヒアルロニン分子が気化されます。
最終的に、浮遊物が除去されるか、視界を妨げることのない大きさに縮小されます。

 

 

どのような施術ですか?

ビトレオライシスは、外来治療として行われます。YAG 
入院の必要はありません。

治療の直前に、点眼液を投与して軽い麻酔をかけます。
続いて眼に特殊なコンタクトレンズを装着し、
特別に設計された顕微鏡を用いてレーザー光を照射します。

治療中、患者さんには小さな黒点や影が見えます。
これは、浮遊物が小さな気泡へと蒸散されているサインです。
これらの気泡は硝子体に再吸収され、すぐに消失します。

治療完了後に、担当眼科医が炎症を抑える点眼薬を用いて眼の治療を行う場合があります。

治療1回当たりの所要時間は通常20~40分で、大部分の患者さんでは、十分な治療結果を得るために2回、ときに3回の治療が必要になります。

 

 

治療後にどのようなことが起こりますか?

治療直後に視界の下部に小さな黒点が見える場合がありますが、
これらの小さな気泡はすぐに消失します。
治療直後に軽度の不快感、充血、又は一時的なかすみ目が生じる場合がある点にもご留意ください。

 

 

当院のレーザー飛蚊症治療について

当院では、エレックス社の最上位機種である、Tango Reflex という機器を用いています。

YAGレーザーとしての性能は極めて高く、信頼できる製品です。

安全性を高めるために、レーザー照射前に、混濁の位置を知るためにエコー検査(Bモードエコー検査)を行なうことがあります。これは、水晶体や眼底網膜に近い場所での照射を避けるためです。

安全な部位にある混濁のみを照射しますので、このエコー検査により安全に照射できないと判断できる場合は、治療をお断りする場合もあります。

その点をご理解いただき、まずは通常どおり診察を受けて頂くことをお勧めします。

ご来院頂いてすぐレーザー治療を行うのではなく、診察の結果、安全であると判断できた場合にのみレーザー治療の日をご予約させていただく流れとなります。

眼科顕微鏡での観察は、初診の日と予約したレーザー治療の日と2回行うことになります。

患者様にとっては負担となりますが、それが安全性を高める、ひとつの工夫であると考えています。

 

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