アレルギー性結膜炎
目は何故痒くなりやすい?~目のアレルギー~
アレルギーは皮膚や鼻など体中に現れる疾患で、目にも症状があらわれる場合があります。
日本では約3割の人がアレルギー患者と言われて年々増加しています。
外気よりアレルギーの原因物質であるアレルゲンが結膜に付き、アレルギー症状を引き起こしてしまうのです。
特に目は眼球が常にさらされている状態になるため、外からの刺激や異物が付きやすくアレルギー反応が出やすい部分でもあります。
目のアレルギーの原因
人間の体は異物が入ってくると排除しようと働き、異物を感じないようになっています。
しかしアレルギー体質の場合は免疫反応が働くことで、異物が体内に入ってきたと認識してしまいアレルギー反応を起こすのです。
アレルゲン(アレルギーの原因物質)は花粉やハウスダスト、動物の毛、コンタクトレンズの汚れや異物による反応が挙げられます。
ハウスダストや動物の毛の場合年間通して常にアレルギー反応が見られる通年性のものとなりますが、花粉の場合は花粉の種類によって時期が変わってくる季節性のものとなります。
花粉症のアレルギーは一番多く、目のアレルギー疾患を持つ人の85%が花粉によるものだと言われています。
目のアレルギーの症状
アレルギー反応を起こすと肥満細胞やヒスタミンなどが放出され、知覚神経や毛細血管を刺激します。
それによりかゆみが伝達されたり、充血が引き起こされます。
アレルギー症状は以下となります。
- 目が充血して、痒みを感じる
- まぶたの裏側にブツブツが出来る
- 目ヤニや涙の量が増える
- 目がコロコロと異物感がある
目のアレルギーの治療
目のアレルギーの治療は点眼薬での薬物が中心です。
痒みを軽減することが出来、日常生活に支障をきたさないようなものが中心となります。
主に抗アレルギー点眼薬が使用され、重度の場合のみステロイド点眼薬が使用されます。
しかし抗アレルギー点眼薬に比べるとステロイド点眼薬は、副作用の可能性もあり眼圧が上がったり、感染症を起こしたりする場合があります。
そのため医師の指示を守って使用し、眼圧検査も行う必要があります。
花粉のアレルギーの場合、花粉が飛び始める前から治療を始める初期療法により症状を軽減することが出来ます。
そのため花粉のアレルギーのある方は花粉情報を確認して、医師の指示に従い治療を続ければアレルギー症状がひどくなることなく花粉の時期を過ごすことが出来ます。
目のアレルギーの予防
普段の生活からアレルギー対策を心掛けていれば、アレルギーを軽減することが出来ます。
その予防策はアレルギーごとによって変わりますが、アレルゲンに触れないようにするということは全て共通します。
花粉の場合であれば外出時にマスクや眼鏡をつけ、帰宅後は衣類や髪の花粉を払い落とすといったことで予防出来ます。
またハウスダストの場合はマメに掃除をしたり、布団を干すことで予防することが出来ます。
アレルギーがある場合、血液検査によって自分がどんなアレルギーがあるのかを知ることが出来ます。
自分が何にアレルギーを起こしているのかということを知れば、どんな予防をすればいいのかということも分かります。
まずは自分のアレルギーの原因を知ることが、アレルギーの予防へと繋がるのです。