二重に見える
① 片目だけで見ても二重に見える場合 と、
② 片目ではきちんと見えるが、両目だと二重に見える場合 とに分けて説明します。
① 片目だけで見ても二重に見える場合
1. 屈折異常(不正乱視、円錐角膜、屈折矯正手術後、角膜移植手術後)
2. 眼表面の問題(涙液過剰、ドライアイ、コンタクトレンズのフィッティング不良)
3. 虹彩の異常(外傷によるもの、縮瞳、薄明下での軽度散瞳、手術による形状変化)
4. 水晶体の問題(初期白内障、核白内障、水晶体亜脱臼、眼内レンズのずれ)
5. 網膜疾患(黄斑浮腫、黄斑上膜、萎縮瘢痕など)
6. 斜視手術後の一過性網膜対応異常
7. 弱視訓練中の網膜対応異常
8. 頭部脳血管障害・頭部外傷
9. 機能性視覚障害(詐病、転換性障害)
10. 眼瞼の異常(形状および位置の異常)
11. 中枢性単眼複視
以上を検査・診察を通じ鑑別し、適切な治療をします。
患者さんご自身で原因を突き止めるのは困難と思われます。
② 片目ではきちんと見えるが、両目だと二重に見える場合