目が赤い
症状がない場合
あるとき突然、片目の白目の一部が赤いのに気づくことがあります。
痛みやかゆみなどの症状がなく、赤い部分と白い部分の境界がくっきりとしているのが特徴です。
これは結膜下出血といい、白目の毛細血管が何らかの原因で破綻して内出血を起こしたものです。
出血の広がる範囲は片目の左右どちらか半分程度であることが多いですが、ときには白目のほとんど全部が赤くなることもあります。
原因は不明なことが多くありますが、ドライアイによる目の表面の摩擦が亢進していたり、他の物理的接触などが関係している場合もあります。再出血して赤い範囲が広がるのを防ぐためにも、目の表面の摩擦を軽減するための点眼薬をお勧めしています。
コンタクトをしていて赤い場合
コンタクトのフィッティングが悪く、目の表面に傷ができていることがあります。フィッティングが良好でも長い時間コンタクトを装用していると乾燥や摩擦が強くなり充血が強くなることがあります。症状や目の状態に応じて点眼治療およびコンタクトの調整を行います。
目やにを伴う場合
「目やにが出る」の項をご覧下さい。
痛みと見えにくさの両方がある場合
ぶどう膜炎、強膜炎、緑内障発作、眼窩蜂窩織炎など多くの救急疾患・重症疾患が含まれており、
一刻も早く眼科受診して下さい。
痛みはあるが、見えにくさはない場合
瞼裂斑炎や結膜異物、軽症のぶどう膜炎・強膜炎、やや重症のドライアイなどがあります。かゆみが前面に出ない一部のアレルギー性結膜炎も当てはまる場合があります。眼科専門医を受診することが必要です。