メニュー

目がかゆい

症状の特徴は?

症状の特徴の第一は目の中のかゆみです。とくに目頭あたりのかゆみから始まる場合が多いようです。かゆみは目の中だけではなく、まぶたの皮膚や顔面の皮膚に及ぶ場合もあります。皮膚のかゆみの範囲が広い場合は皮膚科受診をお勧めする場合もありますが、まぶたの周囲だけであれば眼科で対応できます。

目やにを伴うことも多くあります。人によっては目やにではなく涙が多くなる流涙症を訴えることもあります。また充血痛みを伴うこともしばしばあります。とりわけ、小さい子供はかゆみと痛みの区別があいまいですので、痛みを訴えやすいようです。

まぶたの皮膚が腫れる場合もあります。とりわけ起床後すぐの時間帯がひどいようです。時間とともに軽快していきますが、腫れがひどい場合は治療が必要です。

 

原因は?

目がかゆいのは、何らかの物質に対してアレルギー反応を起こしているためです。

「目がかゆくなる原因は何ですか」との質問をよく受けます。患者さんの経験上、たとえばスギ花粉が多く飛散している時期にだけ目がかゆくなる、あるいはエアコンのほこりが目にたくさん入ったときにかゆみがとくに強くなるなどのケースでは、おのおのアレルギーの原因として、スギ花粉、ほこり(ハウスダスト)が考えられます。

しかし、そうした特定の時期やきっかけが分かりにくい場合は、まずは血液検査をお勧めしています。これで原因となるアレルギー物質が分かることもあります。原因が分かれば、その原因に応じて対策をすることで症状を和らげることができます。原因を取り除くことができれば、それがアレルギーに対する根治療法となります。

原因が判明しても、それが複数である場合も少なくなく、そうした場合は根治療法が非常に難しくなります。かゆみを押さえ込む対症療法も必要となります。

 

検査・診察はどのようなものですか?

原因を調べるために血液検査をするのは患者さんの希望がある場合やとくに重症な場合だけです。通常は細隙灯顕微鏡でまぶたの裏をみて診断します。下まぶたでは診断が難しいため、上まぶたをひっくり返して見ます。充血や目やにが目立つ場合は流行性角結膜炎と区別する必要から、アデノウイルスを検出する検査を行なうこともたまにあります。ですが、多くの場合は顕微鏡で見るだけで診察は終わります。

 

治療は?

根治療法(舌下免疫療法)はスギ花粉など一部のアレルギー物質に対して可能となっています。すべての患者さんに対して良い効果が期待できるわけではないようですが、該当する場合は試してみる価値はあります。

対症療法としての治療は、抗アレルギー点眼薬低濃度ステロイド点眼薬などです。点眼薬は種類も多く、効果の弱いもの強いもの、しみるものしみないものなどさまざまです。人によって効きやすい点眼薬の種類は異なることがあります。市販の点眼薬は一般的に効果は控えめです。

患者さんの症状や所見に応じて点眼の種類や回数などを決めます。まぶたの皮膚のかゆみも強い場合は眼軟膏を、まぶたの皮膚の腫れがひどい場合は内服薬を併用することもあります。治療をご希望の場合は、眼科専門医にご相談下さい。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME